川崎市薬剤師会は、医療従事者の一員たる薬剤師の職能を発揮し、医療及び公衆衛生の普及向上を図り、もつて国民の健康な生活を確保することを目的に設立された会で、市内全域の薬局薬剤師を中心に構成されています。
　薬剤師業務のフィールドは病院、薬局、行政、学校、製薬会社や研究所など多岐に渡っておりますが、市民の皆様にとって身近な存在である薬局においては、処方箋による保険調剤のみならず、一般用医薬品（OTC医薬品）の販売やそれに伴う適正使用の啓発、健康相談等によるセルフメディケーションの推進、在宅訪問など様々な取り組みを行っております。
私ども薬剤師会では、会員薬剤師の力を結集し、更なる地域への貢献を目指すべく行政・医療福祉や介護等をはじめとする他職種団体とも連携を取りながら事業活動を行っています。具体的には、おくすり手帳の普及推進活動をはじめ、市内の夜間・休日急患診療所における調剤業務、学校等の保健衛生管理を担う学校薬剤師業務、災害時の医薬品供給体制の構築とそれに付随する訓練活動、薬物乱用防止キャンペーンやくすりと健康フェアの開催など、薬剤師の職能を生かした様々な活動を展開しております。
近年、国内外問わずDX（デジタルトランスフォーメーション）の急速な進展が見られますが、薬剤師の業務においても例外ではありません。おくすり手帳の電子化や、保険証を含むオンライン資格確認、オンライン服薬指導や電子処方箋の普及など、医薬品を取り巻く環境は大きく変化しつつあります。そうした変化にも適切に対応しつつ、今まで通り医薬品を安全かつ安心して使用頂けるような「かかりつけ薬剤師・薬局」を目指し、川崎市薬剤師会はこれからも日々研鑽・努力を重ねて参ります。

2023年7月1日
一般社団法人　川崎市薬剤師会
会　長　　伊藤　啓